お寺・神社の基礎知識

お経とは

念仏やお経とはなんぞや?

聞き覚えのある念仏・題目やお経ですが、念仏やお経とはなんでしょうか?
今回はそれらの意味を知ることでもっと身近に感じられるお話です。

お寺の基礎知識

南無とはなんぞや??

念仏によく出現する「南無」ってなんでしょうか?

日本人ならだれでも知っているのに、改めてその意味を聞かれると その意味を説明できる方は少数なのではないでしょうか?
日本人のDNAに刻まれている代表的な念仏というと、 やはりこれでしょう!

ナンマンダブツ------。

これは口ずさむうちに転じてそういわれるようになったもので、 正しくは「ナムアミダブツ」といいます。
意味不明な呪文のようですが!
南無阿弥陀仏。
漢字にすれば、そうか、と納得してもらえるのではないでしょうか。
ナムアミダブツの「アミダブツ」とは阿弥陀仏のことです。 浄土宗や浄土真宗のお寺のご本尊、極楽浄土の仏さまのことですね。

では、ナムアミダブツの阿弥陀仏の前についている、「南無」とは なんでしょう? これは梵語のnamasから来ていて、深く信心するという 意味の言葉になります。
つまり、仏さまに向かって「ナムアミダブツ、ナムアミダブツ」と唱えるのは 「阿弥陀さま、阿弥陀さま、あなたに心から信心します」という誓いを 口にしているのです。

したがってあえてわかりやすく表記するなら「南無・阿弥陀仏」となります。
同様に日蓮宗のお寺などでおなじみのお題目「南無妙法蓮華経」は、「南無・妙法蓮経」という意味で日蓮が最上の経典とした「妙法連華経(法華経)」に深く帰依する、 そういう意味になります。

こうしてみていくと、耳慣れない念仏や題目も「南無」の次に続く フレーズによって、宗派や信仰の対象を知ることができるのです。
真言宗なら「南無大師遍照金剛」。大師遍照金剛とは弘法大師、すなわち空海ですね。
また、観音信仰であれば「南無観世音菩薩」、お地蔵さんを拝むときは「南無地蔵菩薩」となります。 「ナムアミダブツ」が日本人の耳にインプットされているのは、 それだけ阿弥陀信仰が広く庶民の間に普及したからということになるんですね。


お経はお釈迦様の説法

そもそもお経がわからないのも無理はありません。
どの経典も漢字ばかりの字面が続き、それを僧侶が音読で唱えるので 聞いていてもなにをいっているのかわからないのです。
では、お経にはなにが書かれているかというと、 要するにお釈迦様が話した説法が書かれているんですね。

経典がつくられるようになったのは、釈迦の死後二百年ほど経ってからになります。 それまではすべて人々の記憶暗誦によって釈迦の教えは伝えられていました。
紀元前後には現在に伝わる原型はできていましたが、 その数は多く、三千ほどでした。 その膨大なお経のなかからもっともポピュラーなものをあげるとしたら 「般若心経」でしょう。
多くの宗派で読まれコンパクトにまとまっていることからか、 写経にもよく用いられています。

お経は生き方の指針

ただ、多くの現代人にとっては、お経は葬儀で聞くことが多いので、 まるで死者を送る鎮魂のメッセージのように思われているふしがあります。
それは「葬式仏教」といわれる日本の仏教が生んだ誤解です。 お経に記されているのは、人間はかくありき、だから、こう生きなさい、 と釈迦が示した生き方の指針なのです。

つまり、お経は人を導くメッセージがこめられており、 それはすなわち釈迦の教えそのものにほかならないのです。
そして、釈迦の説法をもとにつくられた経典は 膨大な数にのぼり、その中からどれをもって至高とするかの判断の違いから、 仏教は現在の宗派に枝分かれしたといってもいいのです。

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